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山口 武憲
保健物理, 36(1), p.11 - 17, 2001/03
放射線障害防止法令が平成12年10月に改正されて公布された。法令では内部被ばくの評価方法が改正されている。本マニュアルではICRPの新しい報告書の内容を取り入れ、法令に基づく具体的な内部被ばくの評価方法を解説しており、平成13年度からの法令の施行に対応していくうえで参考となるものである。本報告書は、このマニュアルの内容の中から特に重要と考えられる事項について解説したものである。
高田 和夫; 福田 洋; 服部 隆充; 赤石 準
Health Physics, 41(6), p.825 - 828, 1981/00
体内に取り込んだトリチウムの排泄は、水分摂取量に依存する。したがって体内汚染が起った場合、過剰に水分を摂取させることにより、内部被曝線量を低減させることができる。トリチウム汚染者(推定内部被曝線量約70ミリレム)について約50日間にわたり尿、唾液、呼気中のトリチウム濃度を測定した。また、この期間内に、1週間を単位として2回にわたり、1日当り1lの水分を過剰に摂取させ、その効果を調べた。この結果、トリチウムの体内残留半減期については、過剰水分摂取量から予想されるような減少はみられなかった。この理由は、過剰水分摂取のために、通常の水分摂取が抑制されるためと考えられた。
高田 和夫
Health Physics, 35(4), p.537 - 543, 1978/04
被引用回数:4ラットの傷口にCeClを汚染させたあと、Ceの傷口における残留。尿糞中への排泄、臓器中への移行を、15日間測定した。傷口から吸収されたCeは、静脈内注射後のCeと同一の挙動をとるものと仮定すると、得られた結果をICRP10Aモデルによって、よく記述できることが分かった。これは、静脈内注射後および傷口汚染後のCeが、血中で同一の挙動をとることを示唆している。血中におけるCeの物理化学的状態について議論した。
高田 和夫
Strahlentherapie, 153(3), p.195 - 199, 1977/03
CeClを静脈注射してから1時間後(早期投与)、あるいは3日後(後期投与)に、ラットの体重1kgあたり5、15あるいは50mgのCa-DTPAを、これらラットの腹腔内に注射した。Ce注射後15日間の尿、糞中のCe排泄量(1日ごとの排泄量)を測定した。また、15日後の臓器中のCe残留量を測定した。DTPA処置後早期の尿中排泄データから、DTPAによって排泄促進されたCe量を推定する方法を提案した。
高田 和夫; 藤田 稔
Journal of Radiation Research, 14(2), p.187 - 197, 1973/02
本研究は傷口より体内に侵入したCeに対するDTPAの除去効果を判定するための基礎データを得る目的で行われた。CeClをラットの皮下、筋肉内あるいは静脈内に注射してから1時間後に、DTPAをこれらラットの腹腔内に注射した(1.5mM/kg体重)。1日あたりの尿、糞中のCe排泄量をCe注射後15日間測定した。15日後にラットを殺し、肝臓などの臓器をとり出し(8種類)、臓器中のCe含有量を測定した。Ceを皮下、筋肉内注射したラットでは注射部位のCe量も測定した。結果をDTPAを投与しない場合の値と比較した。Ceを皮下、筋肉内あるいは静脈内いずれに注射した場合も、DTPAによりCeの尿中排泄量が増大し、臓器中含有量が減少した。Ceによる傷口汚染に対し、早期のDTPA処置は有効であるものと思われる。
藤田 稔; 岩本 順子
Radioisotopes, 10(3), p.310 - 321, 1961/00
放射性同位元素による体内の汚染を検出する方法には2つある。1つは全身カウンタ(total body counter)と呼ばれる放射線測定器を利用する方法である。この方法では、人体中の放射性伺位元素が放出する放射線(主として線)を体外に検出器をおいて測定し、それによって体内の放射性同位元素の核種、量および沈着場所を知ることができる。もう1つの方法は、人体から排泄される尿や糞の中の放射性同位元素を利用する方法である。体内の放射性同位元素は生物学的な排泄される尿や糞の中に出てくるから、それらに含まれる放射性同位元素の量や核種を分析し、それから逆に体内の残留量を推定することができる。この方法では、問題にする抜擢について体内の残留量と尿または糞中の排泄量との相互関係があらかじめよく知られている必要がある。この排泄のパターンは各核種ごとに、またその化合状態によって異なっている。人間について、これらのデータは非常に少ないから、動物のデータから人間の場合を類推せざるを得ないことが多い。さらに人間には個人差というものがあるから、それを考慮する必要がある。したがって,総合的に考えてみると、この方法は誤差が相当犬きいし、あらかじめ排泄のパターンを知っていなければ,ならないという制約があるうえに、核種によっては排泄量が非常に少なくて検出困難なものもある。